クラッチヒット（2005年生、母エンジェルマインド）

クラッチヒット（2005年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「タイムリーヒット」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時21歳）と交配したエンジェルマインドが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ヒダカファーム。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ヒダカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島田久によって1,890万円で落札された。

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月24日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

3歳（2008年）

9月7日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

9月20日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマノテイオーをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

4歳（2009年）

5月17日、約8か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったメジロオマリーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月7日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したスコルピオンキッスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6歳（2011年）

4月24日、約23か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のファーストメジャーに3馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

8月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

9月25日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

10月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

7歳（2012年）

5月27日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

6月24日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、9着に敗れた。

11月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

8歳（2013年）

4月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

7月28日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

9月17日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（7戦0勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。