ローブティサージュ（2010年生、母プチノワール）

ローブティサージュ（2010年1月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ドレスを紡ぐ（仏）」。2012年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は青毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時11歳）と交配したプチノワールが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回。2012年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)に勝利した他、2014年のキーンランドカップ(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,500万円（3万×500口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

7月15日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤゼファーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月10日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったサウンドリアーナに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月9日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクロフネサプライズをクビ差振り切って2歳女王の座を獲得した。

3歳（2013年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

4月7日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

9月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

4歳（2014年）

1月25日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月18日、中4週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したガルボにクビ差届かず2着となった。

8月31日、中9週で迎えた13戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレッドオーヴァルをクビ差振り切って重賞2勝目をマークした。

10月5日、中4週で迎えた14戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

11月30日、中7週で迎えた15戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

5歳（2015年）

3月1日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月29日、中3週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

8月30日、中9週で迎えた19戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

10月31日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。