プライオリテイ（1987年生、母ポールドパンサー）

プライオリテイ（1987年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のピユウターグレイ（当時8歳）と交配したポールドパンサーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田重俊。戦績は、中央平地29戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

富田六郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

1月27日、デビュー戦は菅野昭夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅野昭夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

2月18日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で菅野昭夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンダースウィフトに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3月24日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅野昭夫騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、トキツイーグルに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅野昭夫騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅野昭夫騎手（5戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅野昭夫騎手（6戦1勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた8戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅野昭夫騎手（7戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅野昭夫騎手（8戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

10月13日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の高湯特別（福島ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅野昭夫騎手（9戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月3日、中2週で迎えた12戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は菅野昭夫騎手（10戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

4歳（1991年）

1月13日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅野昭夫騎手（11戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月2日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のセンターオーバーをハナ差振り切って久しぶりの一戦を制した。

12月14日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

5歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月8日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったグランドプライドに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

3月21日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた24戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた25戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

8月1日、中6週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

10月11日、中9週で迎えた27戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた29戦目は、平目孝志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。