イノセントワールド（2001年生、母Purer Than Pure）

イノセントワールド（2001年4月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「無邪気な世界。母名から連想」。毛色は栗毛。種牡馬のCozzene（当時21歳）と交配したPurer Than Pureが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地33戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月17日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

10月19日、中5週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

12月20日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

3歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた6戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

3月21日、中8週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

5月23日、中6週で迎えた9戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のツルガオカアサヒをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月4日、中5週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

11月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい12着に終わった。

4歳（2005年）

1月9日、中7週で迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月5日、中7週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月14日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は大西直宏騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月23日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

5歳（2006年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はD.バルジュー騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

4月16日、中8週で迎えた19戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた20戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

7月23日、中9週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したシュトラウスを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

8月20日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月7日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネルゴーシュに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2007年）

2月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

4月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の秋川特別（東京芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、4着に入った。

7月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた28戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の月岡温泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

11月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

11月25日、連闘で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

7歳（2008年）

2月4日、中9週で迎えた31戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた32戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

8歳（2009年）

1月18日、約10か月半の休み明けで迎えた33戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。