ナンクルナイサー（2015年生、母ナイストップクイン）

ナンクルナイサー（2015年5月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「何事にもＣｏｏｌにもっと良くなる（Ｎｉｃｅｒ）。上手くいく」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時19歳）と交配したナイストップクインが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡牧場。主な勝ち鞍は2019年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

3月4日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

6月30日、中7週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

8月5日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

8月11日、連闘で迎えた6戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマリエットに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったアンティグラビティに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月13日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

4歳（2019年）

2月10日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったヒザクリゲに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

2月24日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のトーホウレジーナを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

5月4日、中9週で迎えた11戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。16着に敗れた。

8月4日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの小郡特別（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた14戦目は、中田貴士騎手を鞍上に迎えて、姫路カシの木特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた15戦目は、兵庫県産たまご特別（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中田貴士騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた16戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた17戦目は、オッズパーク2019杯（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は中田貴士騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

5歳（2020年）

2月28日、中8週で迎えた18戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般B2五（大井ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

6月4日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、ジェミニ賞（大井ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた20戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、マーメイド賞（大井ダート1000m 雨/重）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

7月15日、連闘で迎えた21戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、風林火山賞（川崎ダート900m 雨/不良）に出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。