ファンタジックラン（2019年生、母ファンタジックアイ）

ファンタジックラン（2019年2月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「幻想的な走り」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時15歳）と交配したファンタジックアイが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

飯田祐史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月3日、デビュー戦は小沢大仁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は434kg。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり6着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた2戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

3歳（2022年）

2月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた4戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

7月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は角田大和騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月31日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大和騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のグラサージュに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で角田大和騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のユスティニアンをハナ差振り切って2勝目を手中に収めた。

11月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は今村聖奈騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

4歳（2023年）

2月19日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラスの伊万里特別（小倉ダート1000m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は角田大和騎手（4戦2勝）。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

7月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

7月29日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

11月18日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの西郷特別（福島ダート1150m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

2023年11月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。