アグネスラナップ（2005年生、母フォーティエース）

アグネスラナップ（2005年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋駆け上がる（ランアップ）より」。毛色は青毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時7歳）と交配したフォーティエースが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は小林仁。戦績は、中央平地31戦3勝2着1回、中央障害10戦3勝2着2回。2012年の阪神スプリングジャンプ(JG2)で2着に入った他、2012年の秋陽ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月15日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ライジングバイオにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月16日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るドラゴンホーラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月16日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

11月8日、約8か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のベローチェを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

12月6日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月21日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で池添謙一騎手（8戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2009年）

1月18日、中3週で迎えた11戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の天白川特別（中京ダート1700m 雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

11月8日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

12月19日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニホンピロララバイをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（11戦3勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた18戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

5月2日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（12戦3勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月22日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（13戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（14戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

7月18日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

11月28日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg絞って迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の田川特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（15戦3勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

6歳（2011年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（16戦3勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた26戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた27戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（17戦3勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた29戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の開聞岳特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

6月5日、中6週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の枚方特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

11月19日、約4か月半の休み明けで迎えた32戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったナリタシャトルから1馬身3/4差の2着となった。

12月18日、中3週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のスナークスペインに半馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7歳（2012年）

1月29日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2月18日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のショウナンサミットに5馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

3月10日、中2週で迎えた36戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったバアゼルリバーから1馬身3/4差の2着となった。

4月14日、中4週で迎えた37戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/不良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月14日、約6か月の休養明けで迎えた38戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた39戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 小雨/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のスナークスペインに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月22日、中4週で迎えた40戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（7戦3勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。5着に終わった。

8歳（2013年）

3月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた41戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（8戦3勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。