テンカビト（2017年生、母リーチフォーザムーン）

テンカビト（2017年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天下人」。毛色は栗毛。種牡馬のスピルバーグ（当時8歳）と交配したリーチフォーザムーンが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。主な勝ち鞍は2020年のヤングジョッキーズTR門別第2戦(一般B42 C21)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、坂東牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、門別牧場によって540万円で落札された。2歳のとき、門別牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、村田哲朗によって756万円で落札された。

小野次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

12月15日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

3歳（2020年）

2月16日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた3戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた5戦目は、仲原大生騎手を鞍上に迎えて、一般C4-4（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルスタイルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月3日、中2週で迎えた6戦目は、一般C4-3（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で仲原大生騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るスペシャルヒルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月17日、中1週で迎えた7戦目は、「DOユース25」賞（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で仲原大生騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイメイティアラを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて順当に勝利した。

7月8日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のデネブ特別（門別ダート1700m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月23日、中1週で迎えた9戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた10戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、登別地獄まつり特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた11戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズTR門別第2戦（門別ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のキタサンホワイトに1馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月6日、中1週で迎えた12戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

4歳（2021年）

5月18日、約7か月半の休み明けで迎えた14戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二十三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた15戦目は、一般C2八九（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

5歳（2022年）

4月13日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた16戦目は、フリオーソ賞（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は小野楓馬騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

4月27日、中1週で迎えた17戦目は、しずない桜まつり特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた18戦目は、「とままえメロン」特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

5月26日、中1週で迎えた19戦目は、DENZAI環境科学館特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は小野楓馬騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた20戦目は、ホークビル賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（3戦1勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

8月10日、中8週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた21戦目は、チプサンケ特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた22戦目は、アニマルキングダム賞（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野楓馬騎手（5戦1勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた23戦目は、道産小麦に麦チェン!特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野楓馬騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた24戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、日高町WEEK特別（門別ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた25戦目は、北竜ひまわりライス特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は小野楓馬騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた26戦目は、北海道競馬記者クラブ特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（8戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた27戦目は、AIR-G’ビーラジ特別（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（9戦1勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた28戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、一般B7（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

12月7日、中1週で迎えた29戦目は、一般B6（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

12月16日、連闘で迎えた30戦目は、金山昇馬騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーズFR名古屋第2戦（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6歳（2023年）

1月3日、中2週で迎えた31戦目は、尾張名古屋杯（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は阪野学騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた32戦目は、一般C2（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で阪野学騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた33戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、一般B9（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた34戦目は、一般B8（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた35戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、一般B8（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた36戦目は、一般B7（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上弘樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた37戦目は、一般B6（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上弘樹騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた38戦目は、阿寺の七滝特別（名古屋ダート920m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上弘樹騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた39戦目は、一般C2（名古屋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上弘樹騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた40戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、一般C2（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

デビュー前

坂口義幸厩舎（愛知）へ入厩。

6月16日、中5週で迎えた41戦目は、丸山真一騎手を鞍上に迎えて、英光さん!退職記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた42戦目は、細元優希乃祝!誕生日記念杯（名古屋ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山真一騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。