パシアンジャン（2021年生、母カメリアテソーロ）

パシアンジャン（2021年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「忍耐強い(仏)+パリジャンより。忍耐強い男」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時18歳）と交配したカメリアテソーロが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前谷武志。主な勝ち鞍は2023年のメイクデビュー京都(新馬)。

経歴

デビュー前

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月29日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヴィアダクトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2024年）

3月17日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

6月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったミッキークレストにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

7月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

10月19日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のミントマークに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月10日、中2週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマーブルマウンテンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2025年）

2月16日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスの北山ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、コンティノアールに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月8日、中2週で迎えた8戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの上総ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。