ワンモアフリート（2002年生、母ワンモアヒット）

ワンモアフリート（2002年6月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時18歳）と交配したワンモアヒットが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

15歳のとき、グランド牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、アップライトによって291.6万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

5月21日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は416kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、アルフィエーレに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月18日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエスエスナイトに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月26日、連闘で迎えた3戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月13日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい7着に敗れた。

11月12日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

4歳（2006年）

2月11日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月14日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

7月8日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったゴールドヴェインにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

7月30日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったアドマイヤドゴールに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月27日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のトーホウカウンターに4馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5歳（2007年）

1月28日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた16戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の御宿特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

6月24日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

7月28日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の七重浜特別（函館ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

9月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

6歳（2008年）

2月24日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雪/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

3月8日、中1週で迎えた21戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた22戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。