プレシャスライン（2008年生、母バイザキャット）

プレシャスライン（2008年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「貴重な血統」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したバイザキャットが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方6戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の花のまち鴻巣賞(一般C2 牝ハンデ)。

経歴

デビュー前

12歳のとき、下河辺牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、田中裕之によって550万円で落札された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月10日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したマックスシャルビーを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

1月29日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

6月25日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7月30日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に敗れた。

9月4日、中4週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

11月15日、中9週で馬体重を前走からさらに15kg増やして迎えた7戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、Sunday Breeze賞（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

11月25日、中0週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた8戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、彩の国地鶏タマシャモ賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンモンスターをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

12月19日、中2週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた9戦目は、一般C1六（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4歳（2012年）

1月4日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、初詣特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2二三四（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したハピネスハンターを捕まえ切れず、ハナ差の2着となった。

2月2日、中0週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデ戦の花のまち鴻巣賞（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のプリサイスクイーンを3/4馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

8月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

12月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた15戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず17着に終わった。