タイフォン（2018年生、母ヴァリアントレディ）

タイフォン（2018年2月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の神テュポーンの英語読み」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフェノーメノ（当時9歳）と交配したヴァリアントレディが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、追分ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

森田直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月26日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 小雨/不良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

11月7日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。最後はバテてしまい17着に終わった。

3歳（2021年）

1月17日、中9週で迎えた4戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジャッカルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

2月14日、中3週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた7戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた9戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

8月29日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず5着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラスの金山特別（中京芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月17日、中3週で迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを5馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、サトノフォーチュンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月14日、中3週で迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のバガンに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

12月12日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2022年）

3月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

2022年4月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。