トラネスハープ（2020年生、母ボシンシェ）

トラネスハープ（2020年3月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「虎+名詞を作る接尾辞+楽器名。虎のように強く華麗に走るイメージ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時17歳）と交配したボシンシェが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2022年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、谷川昭雄によって2,090万円で落札された。

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

6月12日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月9日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったイコサンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月17日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、苛烈なペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

10月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアスターチェンチを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2023年）

1月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの菜の花賞（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

4月15日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は今村聖奈騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

7月15日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、小林美駒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に敗れた。

7月23日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林美駒騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

2023年7月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

9月5日、中5週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた10戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のライチョウ特別（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

9月22日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、3歳戦のセプテンバードリーム戦（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

4歳（2024年）

2月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg戻して迎えた12戦目は、一般B4（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で今井貴大騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた13戦目は、細川智史騎手を鞍上に迎えて、一般B4（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた14戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた15戦目は、一般B7（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は細川智史騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた16戦目は、一般B8（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は今井貴大騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。