ケイアイヴェニス（2001年生、母ウイル）

ケイアイヴェニス（2001年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋地名（ベネチアの別称）」。毛色は鹿毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時14歳）と交配したウイルが21歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は山内牧場。戦績は、中央平地18戦3勝、地方17戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の三面川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山内牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

三橋三吉厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2003年）

9月2日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 曇/良）に出走。馬体重は469kg。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天与の敢闘精神で諦めることなく走り切ったが、4着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタヤスワンサイドに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月30日、中5週で迎えた3戦目は、2歳（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた4戦目は、2歳（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブルーロバリーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

12月3日、中1週で迎えた5戦目は、2歳（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたドリームデューク決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3歳（2004年）

2月2日、中8週で迎えた6戦目は、3歳戦のアメジストフラワー賞（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトウカイリーチに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月13日、中5週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月8日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田博幸騎手（8戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキープクワイエットを半馬身振り切って勝利をモノにする

10月31日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、6着を確保した。

11月27日、中3週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

4歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

1月29日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（9戦3勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に敗れた。

5月28日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトウショウポッターをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月13日、中3週で迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のメジロベネットをクビ差振り切って優勝

9月3日、中2週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、6着に終わった。

10月15日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

5歳（2006年）

3月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

10月14日、約7か月半の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

12月8日、中5週で迎えた25戦目は、實川純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のアクアライン特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

6歳（2007年）

1月11日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦の千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で實川純一騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

2月6日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦の節分草特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で實川純一騎手（2戦0勝）。6頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

2月12日、連闘で馬体重を前走から7kg絞って迎えた28戦目は、ハンデ戦の越生梅林賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で實川純一騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた29戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた30戦目は、レグルス賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

4月5日、連闘で迎えた31戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の春興特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

9月18日、約5か月半の休養明けで迎えた32戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、デイリースポーツ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた33戦目は、カシオペア賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の良月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた35戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。鞍上は實川純一騎手（4戦0勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。