イシヤクロマン（1999年生、母オンリーワンダンス）

イシヤクロマン（1999年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時12歳）と交配したオンリーワンダンスが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は矢野牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2003年の遠州灘特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、矢野牧場から「北海道10月市場サラブレッド2歳」に上場され、サラブレッドトレーディングによって420万円で落札された。2歳のとき、サラブレッド・トレーディングから「プレミア2歳トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、瀬渡良三によって787.5万円で落札された。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

3月10日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に敗れた。

3月17日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ミッキーヒーローに交わされて2馬身半差の2着となった。

3月31日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、サウスリバティーに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月1日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のパールチケットを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

6月22日、中2週で迎えた6戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

8月24日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

4歳（2003年）

1月6日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

2月2日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアドマイヤリッチに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月15日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月16日、中3週で迎えた12戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のメイショウドメニカに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、G3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北村浩平騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

5歳（2004年）

7月31日、約15か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村浩平騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

9月4日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村浩平騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月30日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のハギノメトロポリスを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

11月20日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（9戦2勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。