トーセンリリー（2000年生、母ミデオンレディー）

トーセンリリー（2000年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ゆり」。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時23歳）と交配したミデオンレディーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）信田牧場。戦績は、中央平地18戦1勝2着1回、地方5戦1勝。2003年のフラワーカップ(牝G3)で2着に入った他、2002年のエーデルワイス賞(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、信田牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、信田牧場から「北海道9月市場サラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって210万円で落札された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

6月22日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は500kg。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

8月3日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

8月17日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のカルネヴァーレに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月1日、中1週で迎えた4戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

10月3日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は村田一誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のホワイトカーニバルに2馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号をゲットした。

11月3日、中3週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は村田一誠騎手（2戦2勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた8戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（3戦2勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

3歳（2003年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮戦したが、マイネヌーヴェルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月27日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

5月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

9月13日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（4戦2勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい18着に終わった。

12月21日、中8週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

4歳（2004年）

1月21日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月26日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

4月25日、中5週で迎えた19戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

6月6日、中5週で迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

7月31日、中4週で迎えた22戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月8日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。