ジャイアン（2008年生、母ファンタジー）

ジャイアン（2008年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「巨大な（ｇｉａｎｔ）より。本馬の体格より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノエルシド（当時11歳）と交配したファンタジーが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）サンコウ牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

清水英克厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月30日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

3月5日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

5月15日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のアップルジャックを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

9月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の習志野特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

10月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた8戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

4歳（2012年）

2月19日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のペガサスヒルズに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月11日、中2週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7月15日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

9月8日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったドルモンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月4日、中3週で迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったトーセンナスクラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月22日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2013年）

1月21日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

6月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（6戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた21戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。