コスモスペシャリー（2003年生、母エンゼルカロ）

コスモスペシャリー（2003年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋特別に」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時8歳）と交配したエンゼルカロが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回、中央障害2戦0勝、地方15戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の栗子特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

2歳のとき、B・Bレーシングから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ビッグレッドファームによって2,730万円で落札された。

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月29日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユーセイシアトルに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月17日、中6週で迎えた2戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

3歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月12日、約7か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は勢いを失って17着に終わった。

4歳（2007年）

3月3日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた6戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

4月8日、中2週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の桜木特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

10月21日、約6か月半の休養明けで迎えた8戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のオペラブラーボを3/4馬身振り切って休養明け初戦をモノにした。

11月18日、中3週で迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の栗子特別（福島芝2000m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のシンボリモーガンをクビ差振り切って雨下の一戦を制した。

12月22日、中4週で迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

5歳（2008年）

1月20日、中3週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ニルヴァーナに交わされて1馬身差の2着となった。

2月16日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

8月17日、約6か月の休養明けで迎えた13戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生来の敢闘精神でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着を確保した。

9月14日、中3週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

10月11日、中3週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

11月24日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

6歳（2009年）

2月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに22kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて5着に終わった。

3月7日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

7歳（2010年）

6月27日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月25日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

12月6日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、胆沢ダム学習館レース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた24戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

12月31日、中1週で迎えた25戦目は、2010ファイナルレース（水沢ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は陶文峰騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

8歳（2011年）

1月10日、中0週で迎えた26戦目は、FINAL DREAM レース（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で陶文峰騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

2月10日、中3週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた27戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、ネコヤナギ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた28戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、紅梅特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた29戦目は、黄梅特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた30戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、一般C3五（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた31戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、一般C3六（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた32戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、一般C3四（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

5月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、丸山真一騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

6月2日、連闘で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた34戦目は、藤原良一騎手を鞍上に迎えて、紅バラ特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた35戦目は、一般A3b B3（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山真一騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

7月1日、連闘で迎えた36戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のサマーカップ（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた37戦目は、佐藤智久騎手を鞍上に迎えて、八方ヶ岳カップ（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。