ゲヴァルト（2000年生、母ブルーハワイ）

ゲヴァルト（2000年3月5日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「権力（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したブルーハワイが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地13戦4勝2着1回。2002年のラジオたんぱ杯2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

12月1日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のギャラントアローに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2003年）

3月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のインペリアルナイトに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

11月30日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

4歳（2004年）

7月11日、約7か月半の休養明けで迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

9月11日、中5週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のインマイアイズに2馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

9月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘志でひたむきに粘り続けて、最後は2着のマヤノシャドーに3馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

10月31日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオグリキャップメモリアル（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、アルビレオにハナ差交わされて2着に甘んじた。