アルデュール（2008年生、母ミスアルダント）

アルデュール（2008年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「熱意（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時16歳）と交配したミスアルダントが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

11歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、コスモヴューファームによって484万円で落札された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月22日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るクォリティシーズンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月19日、中3週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったスカラブレイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中9週で迎えた3戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたパクサ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月28日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったパワースポットにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月7日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシルクファルシオンに4馬身の差をつけて2勝目をマークした。

8月21日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

11月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月25日、中5週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

4歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた9戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

2月25日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月21日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったナムラジュエルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月1日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンシングロイヤルを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。