ブローオブサンダー（2003年生、母ピールオブサンダー）

ブローオブサンダー（2003年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「雷の一撃」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時5歳）と交配したピールオブサンダーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月11日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモベリュームトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2006年）

1月22日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

3月18日、中7週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

4歳（2007年）

2月4日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

3月17日、中5週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたトラストブラック決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月5日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のエビスハルカに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5歳（2008年）

4月27日、約12か月の休養明けで迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャルロットノアルに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月22日、中3週で迎えた13戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 雨/重）に48kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。