サクセスストレイン（1998年生、母キャリイアウト）

サクセスストレイン（1998年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のティッカネン（当時7歳）と交配したキャリイアウトが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着1回。2001年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で4着に入った他、2001年の秋華賞(牝G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、明和牧場から「北海道7月当歳市場サラブレッド当歳」と「北海道10月市場サラブレッド当歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。1歳のとき、明和牧場から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、鈴木芳夫によって861万円で落札された。

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

10月1日、デビュー戦は木幡初広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、ハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のマイネムーンライトに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月14日、中1週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

11月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のマルハチマエストロをハナ差振り切って2勝目を獲得した。

12月17日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦2勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したテンシノキセキを差し切れず、1馬身差の2着となった。

3歳（2001年）

1月21日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハッピーパスをアタマ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

4月8日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（5戦3勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5月20日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（6戦3勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で木幡初広騎手（7戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月14日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で木幡初広騎手（8戦3勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

12月2日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で木幡初広騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4歳（2002年）

4月7日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（10戦3勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた14戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。