アイアムピカイチ（2006年生、母シェンク）

アイアムピカイチ（2006年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋光一。多くのなかで一番優れていること」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したシェンクが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月2日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、12着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず最後はセイウンウィスパーと並んで8着同着となった。

3歳（2009年）

1月31日、中8週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスターリースカイをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3月1日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

3月28日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

7月25日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

4歳（2010年）

1月30日、約5か月半の休み明けで迎えた8戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月14日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したテイエムカイザーにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月27日、中1週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のロスパンチョスに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

5月29日、中8週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の蹴上特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したポイマンドレースを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月12日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月12日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るダノンフィーバーを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月7日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったプリンセスペスカに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。