アルセスト（2017年生、母サダムグランジュテ）

アルセスト（2017年1月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「バレエの作品名。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したサダムグランジュテが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2020年の岩船特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,000万円（6万×500口）で一口馬主が募集された。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月2日、デビュー戦はA.シュタルケ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた2戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

12月15日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2020年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月31日、中9週で迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたダノンレガーロ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

8月22日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったタイセイシリウスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中8週で迎えた11戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの岩船特別（新潟芝2200m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のダンディズムに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2020年11月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。