ヘヴンリーヴォイス（2007年生、母ヘヴンリーソング）

ヘヴンリーヴォイス（2007年5月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「神々しい声」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したヘヴンリーソングが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地6戦0勝2着2回、地方4戦4勝。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上B2。

経歴

デビュー前

10歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ストームファームコーポレーションによって162万円で落札された。

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

4月25日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で驀進したが、伸びてきたラブフール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルガヴロシュにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月28日、中8週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月23日、中8週で迎えた7戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウォータークーゲルに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグリームバイオに約10馬身の大差をつけて2勝目を手にした。

12月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上B2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトマホークミサイルに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2011年）

1月13日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセイルオンザグラスに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。