ガートルード（2011年生、母アンブロワーズ）

ガートルード（2011年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アンブロワーズ・トマ作曲のオペラ『ハムレット』に登場する王妃より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時13歳）と交配したアンブロワーズが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,200万円（55万×40口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月18日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月13日、中7週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったメイショウアサツユに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

3歳（2014年）

2月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。

3月22日、中5週で迎えた5戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったブレイクアウトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイシンペペラッツに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月22日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。

8月17日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

9月28日、中5週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

11月30日、中8週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4歳（2015年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

3月1日、中1週で迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

5月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月14日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は義英真騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

10月24日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって17着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた17戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。