パンドラズホープ（2012年生、母フサイチパンドラ）

パンドラズホープ（2012年2月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「パンドラの箱に最後に残った希望。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したフサイチパンドラが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方5戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、スクーデリアによって3,780万円で落札された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

3月15日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

5月17日、中8週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。17頭立ての5番人気で18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた5戦目は、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンマルアリュールを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月16日、中2週で迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

10月1日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマインツを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月6日、中4週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた8戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のイチョウ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

12月4日、中3週で迎えた9戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマヤステファニーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中2週で迎えた10戦目は、名古屋ロウリュウ賞（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月31日、連闘で迎えた11戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るディアキンカクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。