イストロス（2020年生、母ドナブリーニ）

イストロス（2020年5月19日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「古代ギリシアのドナウ川下流域の呼称」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時12歳）と交配したドナブリーニが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦0勝、地方12戦8勝2着1回。主な勝ち鞍は2023年の神戸八光会記念(一般C16)。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

8月20日、デビュー戦はC.ホー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は518kg。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月23日、中8週で迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。

3歳（2023年）

1月22日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

2月18日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

5月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では稟性の闘志でゴールまでタレずに走り切り、4着に入り込んだ。

6月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

9月2日、中4週で迎えた9戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

10月19日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、神戸八光会記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッツプロミスに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月6日、中2週で迎えた11戦目は、浅野皓大騎手を鞍上に迎えて、ぷーりん生誕22周年記念（名古屋ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヴィクトリーロードに1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

11月17日、中1週で迎えた12戦目は、香嵐渓特別（名古屋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は大畑雅章騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

4歳（2024年）

5月16日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、音羽川特別（名古屋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のグレートアクターに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月31日、中1週で迎えた14戦目は、牛の滝特別（名古屋ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大畑雅章騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた15戦目は、一般C4（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大畑雅章騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアウグーリに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月21日、連闘で迎えた16戦目は、おめでとう!博文・史織結婚記念（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で大畑雅章騎手（5戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るティエラサンライズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月11日、中2週で迎えた17戦目は、一般B4（名古屋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で大畑雅章騎手（6戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジェイエルブリッジに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

7月23日、中1週で迎えた18戦目は、かんむり座特別（名古屋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大畑雅章騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた19戦目は、しし座特別（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で大畑雅章騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のトウマを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

8月21日、中1週で迎えた20戦目は、安城特別（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で大畑雅章騎手（9戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったハッピーミークを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月5日、中1週で迎えた21戦目は、疾走特別（名古屋ダート920m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で大畑雅章騎手（10戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のマルトクローレルに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。