チアズグレイス（1997年生、母チアズフラワー）

チアズグレイス（1997年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2000年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したチアズフラワーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地11戦3勝2着3回。2000年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、2000年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

6月12日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のマイネルジェアンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

8月21日、中9週で迎えた2戦目は、3歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキムタツオフェンスを上がり1位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

12月5日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3歳（2000年）

1月15日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったサイコーキララに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月5日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永幹夫騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたサイコーキララ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で松永幹夫騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

4月9日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のマヤノメイビーに1馬身半の差をつけて桜の女王の座に就いた。

5月21日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で松永幹夫騎手（8戦3勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたシルクプリマドンナ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月17日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永幹夫騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永幹夫騎手（10戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。