シルクナデシコ（2006年生、母ピサノヒビキ）

シルクナデシコ（2006年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋撫子」。毛色は栗毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したピサノヒビキが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地33戦2勝2着2回。2008年の小倉2歳ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、笹地牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

シルクホースクラブにて総額1,300万円（2.6万×500口）で一口馬主が募集された。

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月26日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は410kg。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のノアウイニングに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月7日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

11月9日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

12月13日、中1週で迎えた6戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露したが、4着に終わった。

3歳（2009年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

7月25日、連闘で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（6戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4歳（2010年）

1月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下の豊橋特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（7戦0勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

3月6日、中5週で迎えた15戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の桑名特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

5月2日、中4週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

7月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（8戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月1日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（9戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したエナジーハートに半馬身届かず2着に敗北した。

8月21日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（10戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（11戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（12戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月30日、中5週で迎えた23戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったヒカルプリンスにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

11月13日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（13戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセレスマジェスティをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

12月4日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

5歳（2011年）

2月5日、中8週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（14戦1勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の大濠特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（15戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた28戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた29戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では速い脚を使えず17着に終わった。

8月6日、約3か月の休養明けで迎えた30戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず10着に終わった。

12月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず13着に終わった。

6歳（2012年）

1月5日、中3週で迎えた32戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。