グラッブユアコート（2012年生、母グラッブユアハート）

グラッブユアコート（2012年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「さあ、コートを着て。スタンダードジャズ曲の出だしの歌詞より」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時13歳）と交配したグラッブユアハートが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着10回。主な勝ち鞍は2017年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

9歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ノーザンファームによって1,760万円で落札された。

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

12月14日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2015年）

2月21日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月5日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したウォーターメアヌイに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月16日、中5週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、サンマルメジャールに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月7日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセングウに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月19日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

9月19日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したカメットにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月11日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったマートンパークにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

11月7日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したセンターピースにハナ差届かず2着に甘んじた。

12月5日、中3週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のシゲルゴホウサイに3馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2016年）

2月14日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したセンターピースにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月13日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2017年）

3月12日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサイタスリーレッドを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月7日、中7週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったクリノサンレオにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月1日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったクリノシャンボールに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月10日、中9週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、逃げるヤサシサに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月9日、中3週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のラララルジェスに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

11月5日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のテンモースをクビ差振り切って優勝

6歳（2018年）

1月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山科ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた20戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた21戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。