アドマイヤメティス（2017年生、母シュガーショック）

アドマイヤメティス（2017年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+木星の衛星の一つ」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したシュガーショックが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、近藤利一によって6,480万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月19日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/重）に出走。馬体重は440kg。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

3歳（2020年）

5月16日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月21日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月5日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

8月16日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアマデトワールに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

12月6日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったフラーレンにねじ伏せられて7馬身差の2着となった。

4歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

1月23日、連闘で迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月8日、中3週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のルミナスナイトに3馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスのフィリピントロフィー（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

8月29日、中6週で迎えた14戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのRKB賞（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月18日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノウィリアムを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

10月30日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの西脇ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

11月13日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

5歳（2022年）

1月22日、中9週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの遠州灘ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

3月12日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの飛鳥ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

7月16日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの西部日刊スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

9月3日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

10月9日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのトルマリンステークス（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（7戦1勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

6歳（2023年）

1月14日、中2週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

2023年1月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。