ディオスコリダー（2014年生、母エリモトゥデイ）

ディオスコリダー（2014年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「神の走り（西）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカネヒキリ（当時12歳）と交配したエリモトゥデイが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前谷武志。戦績は、中央平地10戦5勝、地方1戦0勝、海外2戦0勝。2017年のカペラステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前谷武志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、野嶋祥二によって885.6万円で落札された。

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

6月18日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は480kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミスミーチャンに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月13日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

10月1日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下のヤマボウシ賞（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の冬桜賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグッドヒューマーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

3歳（2017年）

3月4日、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、G3のマハブアルシマール（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月25日、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。11着に終わった。

7月30日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のキタサンガンバに1馬身3/4の差をつけて優勝

10月22日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた10戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のオウケンビリーヴに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月10日、中2週で迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスノードラゴンを半馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

4歳（2018年）

8月15日、約8か月半の休み明けで迎えた12戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた13戦目は、エニフステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。