ノーブルロジャー（2021年生、母Noble Ready）

ノーブルロジャー（2021年5月8日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「気高い+人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のPalace Malice（当時11歳）と交配したNoble Readyが8歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年のシンザン記念(G3)に勝利した他、2024年のMBS賞スワンステークス(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉岡辰弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

11月12日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー東京（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジーゲルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2024年）

1月8日、中7週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエコロブルームに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

3月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウタバルに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中5週で迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

6月15日、中5週で迎えた5戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月29日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた7戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着に入った。

4歳（2025年）

1月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月15日、中4週で迎えた9戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

4月5日、中6週で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

9月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのエニフステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田口貫太騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

10月26日、中6週で迎えた13戦目は、神無月ステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では出色の末脚を披露し、4着に入った。

11月30日、中4週で迎えた14戦目は、オータムリーフステークス(ジェンティルドンナ追悼競走)（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。