グレイル（2015年生、母プラチナチャリス）

グレイル（2015年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「聖杯」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したプラチナチャリスが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のオールカマー(G2)で3着に入った他、2018年のセントライト記念(G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、カナヤマホールディングスによって6,048万円で落札された。

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月22日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 雨/不良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のストーミーバローズをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月25日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイムフライヤーをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2018年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

4月15日、中8週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

5月27日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

9月17日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

10月21日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

4歳（2019年）

7月21日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

9月22日、中8週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2019年11月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。