キングヴァント（2006年生、母オブザーヴァント）

キングヴァント（2006年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したオブザーヴァントが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。戦績は、中央平地9戦0勝2着2回、地方18戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の一般C2五六。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桜井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

1月31日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、オウロプレットに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月21日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

4月4日、中5週で迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシンボリカージナルにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では全く伸びず13着に敗れた。

7月19日、中5週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた8戦目は、池崎祐介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、6着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた9戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

12月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた11戦目は、一般C1四五（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

4歳（2010年）

4月20日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、横川怜央騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた13戦目は、一般C1四五（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横川怜央騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1六（大井ダート1500m 内回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で横川怜央騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた15戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月14日、連闘で迎えた16戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマヤノビャッコ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月8日、中2週で迎えた17戦目は、湘南平特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で沢田龍哉騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月30日、中2週で迎えた18戦目は、トゥインクルバースデー特別（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で沢田龍哉騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた19戦目は、ほうおう座特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は横川怜央騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた20戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

9月16日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1六七（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

5歳（2011年）

6月7日、約9か月の休養明けで迎えた22戦目は、一般C2五六（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は横川怜央騎手（4戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

6月27日、中2週で迎えた23戦目は、一般C2五六（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横川怜央騎手（5戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2七八（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横川怜央騎手（6戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた25戦目は、一般C2八九十（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横川怜央騎手（7戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

8月14日、中0週で迎えた26戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、一般C2七（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた27戦目は、一般C2五六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカイウンオウジを豪快な末脚で3/4馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。