テンユーテンサン（1990年生、母ヤマノサミー）

テンユーテンサン（1990年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のパークリージエント（当時9歳）と交配したヤマノサミーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は山岡ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の大沼ステークス(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坂口正大厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月19日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

10月3日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に終わった。

3歳（1993年）

9月4日、約11か月の休養明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったサジタリュウスに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月26日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサツマオトコに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月17日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

11月20日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋守騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月4日、中1週で迎えた8戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンヨウトルネードに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

4歳（1994年）

1月9日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で飯田祐史騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は増井裕騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた12戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

7月30日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカウンターブローを次元の違う末脚で半馬身差し切って久しぶりの一戦を物にした。

9月10日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の大沼ステークス（函館ダート1000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカムイダケを3/4馬身振り切って4勝目を手に入れた。

10月15日、中4週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

11月13日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず15着に終わった。

5歳（1995年）

1月5日、中7週で迎えた17戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は山田和広騎手（1戦1勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。