パワーポケット（2012年生、母タカラグリーン）

パワーポケット（2012年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「力＋地点。最高の地点」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時12歳）と交配したタカラグリーンが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ダイヤモンドファーム。2018年の七夕賞(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ダイヤモンドファームから「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、ダイヤモンドファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

9月13日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

11月15日、中8週で迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のケンベストカフェに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月14日、中3週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

3歳（2015年）

1月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

4月19日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、アポロケンタッキーにクビ差交わされて2着となった。

5月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

5月31日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、L.オールプレス騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

6月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の日野特別（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でL.オールプレス騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたソルティコメント決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

7月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でL.オールプレス騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のムーンレンジャーに3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

9月26日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のリッカルドに1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

11月8日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマヤノオントロジーに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月26日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

4歳（2016年）

1月9日、中1週で迎えた13戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

7月16日、約6か月半の休養明けで迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

10月2日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はL.オールプレス騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5歳（2017年）

1月22日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に敗れた。

6歳（2018年）

1月6日、約11か月半の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

2月25日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた23戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた24戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。12着に敗れた。

5月26日、中3週で迎えた25戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

6月23日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

7月28日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

8月25日、中3週で迎えた30戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2018ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。