ポートスピード（2005年生、母エイシンベーリング）

ポートスピード（2005年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋速さ」。毛色は栗毛。種牡馬のカリズマティック（当時9歳）と交配したエイシンベーリングが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川ミツ。戦績は、中央平地25戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、前川清彦から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、前川清彦から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって840万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、水戸眞知子によって840万円で落札された。

田中章博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月23日、デビュー戦は柴原央明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2008年）

4月20日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

5月18日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

6月29日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、4着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサーンバラッドを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月17日、中2週で迎えた8戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

9月20日、中4週で迎えた9戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたマイグローリアス決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月4日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

4歳（2009年）

4月19日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴原央明騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったエバーモアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月7日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のプレストンペスカをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

7月4日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月26日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

5歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴原央明騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったサイアーエフェクトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月13日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で柴原央明騎手（9戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

3月14日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴原央明騎手（10戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で柴原央明騎手（11戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

6月20日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

7月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミキノバンジョーを半馬身振り切って3勝目をゲットした。

6歳（2011年）

5月1日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴原央明騎手（12戦1勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手に欠いて16着に終わった。

6月4日、中4週で迎えた23戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

10月15日、約4か月半の休み明けで迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

7歳（2012年）

4月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた25戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に終わった。