キングフィデリア（1998年生、母フィデリア）

キングフィデリア（1998年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のKingmambo（当時8歳）と交配したフィデリアが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日の出牧場。戦績は、中央平地25戦5勝2着4回、中央障害2戦0勝。2002年の新潟大賞典(ハンデG3)に勝利した他、2003年の新潟記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武田博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

8月5日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったジーティースマイルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月13日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したオースミマウンテンに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2001年）

5月12日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から48kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を5馬身以上確保して、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んであっさりと抜け出し、最後は2着のエーピーブリーズに8馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月15日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスギノリゼルヴァに5馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

8月12日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウドウサンに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月15日、中4週で迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

12月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、V.エスピノーザ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2001ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、エイシンエーケンに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2002年）

2月10日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヒシマジェスティに1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

3月3日、中2週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月12日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（2戦2勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のビッグゴールドに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

6月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

8月18日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦3勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5歳（2003年）

5月11日、約9か月の休み明けで迎えた15戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月31日、中2週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

8月31日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。17頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、3着に入った。

10月25日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたメイショウドメニカ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

6歳（2004年）

1月18日、中4週で迎えた20戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3月7日、中3週で迎えた22戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

12月26日、約10か月の休養明けで迎えた23戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、2004ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に終わった。

7歳（2005年）

2月6日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は飯田祐史騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた26戦目は、嘉堂信雄騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で嘉堂信雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。