アンバサドゥール（2009年生、母オオシマサリー）

アンバサドゥール（2009年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大使（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサムライハート（当時7歳）と交配したオオシマサリーが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は猿橋義昭。戦績は、中央平地23戦1勝2着1回、地方15戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、猿橋義昭から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、伊藤元庸によって262.5万円で落札された。

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

11月26日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月18日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（2012年）

3月18日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月18日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2四（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はメイショウヒナゲシと並んで2着同着となった。

11月15日、中1週で迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は田中学騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るレアコマンドを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2013年）

1月17日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた14戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中学騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月27日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松浦聡志騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた18戦目は、松平幸秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は田中学騎手（9戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアキノセイレンに1馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

5月30日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は松平幸秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月29日、中3週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の開成山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた22戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月18日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入った。

9月1日、中1週で迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた26戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のダイアゴナルクロスに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月2日、中3週で迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

11月9日、連闘で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月22日、中1週で迎えた30戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

5歳（2014年）

1月18日、中3週で迎えた31戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

3月29日、中9週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。17頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

5月3日、中4週で迎えた33戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したオリジナルスマイルを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月1日、中3週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた35戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた36戦目は、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた37戦目は、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦1勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。