コクラエレガンス（1989年生、母フアイアリオン）

コクラエレガンス（1989年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマッチレススピード（当時8歳）と交配したフアイアリオンが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1993年の雄国沼特別(500万下)。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

8月11日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は424kg。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったホーリーサンライズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったコウユーワカバに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（1992年）

3月29日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウマイヒメに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月16日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田泰誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田泰誠騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の襟裳特別（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田泰誠騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着を確保した。

4歳（1993年）

2月14日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、セントマグナムに交わされて4馬身差の2着となった。

2月20日、連闘で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のマチヤドリームをハナ差振り切って優勝

3月14日、中2週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の宗像特別（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

4月10日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は山田泰誠騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って16着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた14戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた15戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7月17日、中9週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

7月24日、連闘で迎えた17戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

8月7日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の洞海特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、ロングマサユメに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月2日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の雄国沼特別（福島ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は山田泰誠騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のディープグリーンに1馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

10月30日、中3週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

12月4日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（9戦2勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

5歳（1994年）

8月6日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上900万下の真駒内特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（10戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた24戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

9月11日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。