フジナデシコ（1985年生、母ニシノラークスパー）

フジナデシコ（1985年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時12歳）と交配したニシノラークスパーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本ファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回、中央障害8戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の三宮特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

田子冬樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月12日、デビュー戦は嶋田功騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は440kg。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールデンスパナに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田功騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で嶋田功騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田功騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で嶋田功騎手（4戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず3着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で嶋田功騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったミールにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

12月19日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で嶋田功騎手（6戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るレディシンゲキを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

3歳（1988年）

1月16日、中3週で迎えた8戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の福寿草特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

2月21日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定4歳400万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた10戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の4歳抽せん馬特別（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた11戦目は、4歳400万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた12戦目は、4歳400万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳400万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた14戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（5戦0勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のチヨノタカラに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1989年）

2月5日、約8か月の休み明けで迎えた15戦目は、横田雅博騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横田雅博騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横田雅博騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

5月6日、中7週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた19戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るリンカンファーストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月10日、中2週で迎えた20戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月16日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の博多特別（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

9月23日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の秋分特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦1勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた26戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月2日、中3週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で古小路重男騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったトウメイレッドから3/4馬身差の2着となった。

12月23日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で古小路重男騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（1990年）

1月15日、中2週で迎えた29戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で古小路重男騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月3日、約4か月半の休み明けで迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で古小路重男騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1991年）

4月13日、約10か月半の休み明けで迎えた31戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の御室特別（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。17頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい17着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた32戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は古小路重男騎手（5戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったセトホウザンから7馬身差の2着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で古小路重男騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で古小路重男騎手（7戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。