ウインマリアベール（2007年生、母ダイヤモンドビコー）

ウインマリアベール（2007年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ベールの一種」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したダイヤモンドビコーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の彦星賞(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額4,800万円（12万×400口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

6月28日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月9日、中5週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、伸びてきたウエスタンディオ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のビービーラッハーンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月15日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

3歳（2010年）

3月6日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

4月10日、中4週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

5月23日、中5週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

11月1日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

4歳（2011年）

1月10日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のディミータに3馬身の差をつけて制した。

2月6日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のアースマリンに1馬身3/4の差をつけて3勝目をゲットした。

4月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

6月19日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のクラブトゥギャザーを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月30日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の東京ゴールデンプレミアム（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた18戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

5歳（2012年）

1月21日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

3月18日、中7週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

4月22日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

12月23日、約8か月の休み明けで迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の師走ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦2勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

6歳（2013年）

1月19日、中3週で迎えた23戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

3月24日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。