ラウンドワールド（2010年生、母グレースランド）

ラウンドワールド（2010年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界を一周してきて」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したグレースランドが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地15戦3勝2着1回。2012年の札幌2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2013年のアンドロメダステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

6月2日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネヴァイザーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月11日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルホウオウを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

9月1日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったコディーノに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2013年）

2月10日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月10日、約9か月の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のユニバーサルバンクに2馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

12月7日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

4歳（2014年）

1月19日、中5週で迎えた9戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

4月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で岩田康誠騎手（9戦3勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

11月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（10戦3勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（11戦3勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

5歳（2015年）

5月10日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。