パキュートハート（2015年生、母キャントセイワーズ）

パキュートハート（2015年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「Pursuit(追求)とCute(かわいい)の掛け合わせ+心」。毛色は鹿毛。種牡馬のカジノドライヴ（当時10歳）と交配したキャントセイワーズが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は桑原牧場。主な勝ち鞍は2019年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桑原牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、中野義一によって648万円で落札された。

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

2月17日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は514kg。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3月11日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトップホライゾンに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月31日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハーベストムーンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月2日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月28日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4歳（2019年）

3月17日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のように疾駆したが、ウェルカムゴールドに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のブリッツシュラークに3馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

5月4日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカフジキングに2馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

6月29日、中7週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの白川郷ステークス（中京ダート1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月5日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの御陵ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（9戦2勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたメイショウエイコウ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月9日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5歳（2020年）

10月18日、約11か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上3勝クラスの平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（11戦2勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（12戦2勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた16戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北総ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

6歳（2021年）

3月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた18戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鈴鹿ステークス（中京ダート1900m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた19戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下総ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

9月20日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上3勝クラスのJRAアニバーサリーステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（13戦2勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

10月30日、中5週で迎えた21戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの西脇ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

2021年11月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。