ファストバロン（1986年生、母インターブロツサム）

ファストバロン（1986年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスイフトスワロー（当時9歳）と交配したインターブロツサムが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島俊明。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1989年の嵯峨野特別(900万下)。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

2月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は488kg。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

3月4日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、2着となった。

3月19日、中1週で迎えた3戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキョウワムサシに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月2日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月13日、中5週で迎えた5戦目は、4歳400万下のあやめ賞（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた6戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入った。

6月3日、連闘で迎えた7戦目は、4歳400万下のあじさい賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

6月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったジプシーガールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳400万下のすいれん賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月10日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の豊中特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンタウラスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

10月7日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシノーポリーを半馬身振り切って3勝目をゲットした。

11月5日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（6戦2勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で村本善之騎手（7戦2勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。