ヤマニンサルバム（2019年生、母ヤマニンエマイユ）

ヤマニンサルバム（2019年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+即興演奏(ラテン語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のイスラボニータ（当時8歳）と交配したヤマニンエマイユが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は錦岡牧場。2023年の中日新聞杯(ハンデG3)に勝利した他、2023年のオクトーバーステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

1月30日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったサンダビュークにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月13日、中1週で迎えた2戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたエスオーライアン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

5月1日、中8週で迎えた4戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミッキーチャレンジを半馬身振り切って初白星を挙げた。

6月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のマテンロウスカイをアタマ差振り切って2勝目を掴み取った。

7月24日、中6週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの白河特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったエリオトローピオにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

8月20日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの宮崎特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた9戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの筑後川特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、アナゴサンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月30日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月11日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシェルビーズアイに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2023年）

1月7日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの寿ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るゼッフィーロを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月28日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月12日、中5週で迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

5月7日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

6月11日、中4週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、6着に終わった。

7月16日、中4週で迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

10月15日、中7週で迎えた19戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシルトホルンに1馬身半の差をつけて5勝目をゲットした。

12月9日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハヤヤッコを3/4馬身振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

5歳（2024年）

3月10日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。