パラーティウム（2016年生、母アンジェラスキッス）

パラーティウム（2016年3月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「宮殿(ラテン語)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時18歳）と交配したアンジェラスキッスが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。戦績は、中央平地1戦0勝。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月19日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3歳（2019年）

2月3日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた3戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

4月6日、中3週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、エイシンポジションに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月11日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、ナガラスワローに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

6月2日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のメイショウミチノクに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルーアンに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月20日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの大山崎特別（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月15日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの高砂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

4歳（2020年）

2月2日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの周防灘特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

3月7日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの摂津特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハッピーゴラッキーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5月2日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月6日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

7月11日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスのマカオジョッキークラブトロフィー（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着に入った。

9月21日、中9週で迎えた19戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、4着に入った。

10月17日、中3週で迎えた20戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

11月28日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

2021年2月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。