ラックインザケース（1998年生、母ケース）

ラックインザケース（1998年3月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のベストタイアップ（当時6歳）と交配したケースが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地16戦0勝2着1回、中央障害2戦0勝、地方3戦1勝。主な勝ち鞍は2001年のフレンドリートロフィー。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

12月10日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2001年）

2月17日、中7週で迎えた3戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月28日、中9週で迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

7月8日、連闘で迎えた7戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったテントップサンダーを半馬身捉え切れず2着となった。

7月22日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフレンドリートロフィー（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のバトルアーティストを3/4馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2002年）

3月24日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた10戦目は、井西泰政騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた11戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた12戦目は、斉藤正弘騎手を鞍上に迎えて、創成川特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。3着に入った。

8月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

9月7日、中4週で迎えた14戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。

10月5日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

5歳（2003年）

3月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から15kg絞って迎えた16戦目は、マルチマックス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

3月23日、中1週で迎えた17戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。